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2023年統一地方選挙 公開質問書

神戸電鉄粟生線存続、及び公共交通としての鉄道の在り方について、三木市、小野市の各市議会議員候補者へお考えを聞きました。

​三木市議会議員候補

​泉 雄太 候補(無所属)

質問1 これまで沿線自治体で取り組んできた粟生線活性化の取り組みについて、どのような評価をされていますか。

 

回答 無難

  

質問2 神戸電鉄粟生線の存続問題について、現在何が問題で、どのような解決が必要だとお考えですか。

 

回答 神鉄の出方次第。最近、JR姫新線だったか、沿線地域の自治体が集まり、いつものようにソフト事業でごまかそうとしたら、鉄道会社が激怒したというニュースがあった。

ソフト事業では解決できる問題ではない。沿線地域の再開発が必要。

  

質問3 今後のまちづくりにおける公共交通のあり方、その中での粟生線の位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。

 

回答 唯一の鉄軌道で無くてはならないもの。沿線地域の発展が不可欠と考えます。特に三木南地区での志染駅南側のロータリー整備、県道神戸三木線のバイパス整備と、沿線地域の土地利用緩和があれば、乗客は増加すると考えます。

むらやま 風 候補(無所属)

質問1 これまで沿線自治体で取り組んできた粟生線活性化の取り組みについて、どのような評価をされていますか。

 

回答 沿線地域の人々にとって、通学・通勤の要である粟生線の活性化に向けた「活性化協議会」の発足など、精力的に活動されておられると感じる。

また、私自身、三木北高校の生徒会に所属していた際に、粟生線の存続に向けた署名活動と文化祭での粟生線の魅力PRに取り組んだ経験があり、その際に関わった人達を通じて、粟生線の存続問題について強く問題意識を持った沿線市民が多く存在していると認識している。

そういった方々を中心に構成された「粟生線の未来を考える市民の会」の存在、記憶にも新しい映画の作成による粟生線のPRなど、手法を凝らして活性化に向けた取り組みを行なっていると評価している。

  

質問2 神戸電鉄粟生線の存続問題について、現在何が問題で、どのような解決が必要だとお考えですか。

 

回答 大きく分けて二つの問題があると考える。

一つは、少子高齢化による人口減やコロナ禍による乗客数の逓減。

これについては、沿線地域の人口増に向けた地域活性化の取り組みによる解決が必要である。

それに加えて二つ目は沿線地域の住民の「粟生線の廃止」という問題に対しての当事者意識の低さの解消である。

もし、粟生線が廃止されたとすると、通学手段を失う学生が多く存在する。また、周辺地域の交通量の増加に伴う交通渋滞の発生などが予期される。

そのような粟生線が持っている価値について沿線地域の住民が再認識し、快適な生活のために必要不可決な社会インフラであるという意識を持つこと、そして個々人が粟生線の存続問題に対する関心を深めていくことが解決に向けて必要であると考える。


質問3 今後のまちづくりにおける公共交通のあり方、その中での粟生線の位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。

 

回答 「持続可能なまちづくり」の一環としての脱炭素社会の実現が声高に叫ばれている。

また、進む高齢化の中で免許の返納を行われる方が増えており、「若者のクルマ離れ」という言葉に代表されるように、車を持たない若者の数も増加傾向にある。

上に述べたような社会情勢を踏まえると、今後は車を持たずとも各所への移動に不便しないようなまちづくりの機運が高まると考えており、車を持たずとも目的地へのアクセスが行えるよう、公共交通網の更なる充実が喫緊の課題となる。

地域に根付いたローカル線である粟生線の存在はそういった状況下で必要不可欠な価値を有していると感じる。

川ばた あつ子 候補(無所属)

質問1 これまで沿線自治体で取り組んできた粟生線活性化の取り組みについて、どのような評価をされていますか。

 

回答 一時的なイベントでは解決できない問題であると考える。

市長が唱える「トカイナカ」とはリンクできる余地がある。

今後の自治体としての取り組みに期待。


質問2 神戸電鉄粟生線の存続問題について、現在何が問題で、どのような解決が必要だとお考えですか。

 

回答 働き世代の人口減少が問題(通勤定期利用客数の減少)。

しかし、働き世代の人口減少を解決目標とするにはハードルが高い。

都会に近く通勤圏としてのトカイナカを定義しているようだが、都会から1時間で田舎を体験できる観光資源としてのトカイナカといった定義もあり得る。

トカイナカとしての観光資源を作り出すトカイナカ三木としての取り組みは検討の余地がある。


質問3 今後のまちづくりにおける公共交通のあり方、その中での粟生線の位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。

 

回答 電気鉄道は公共交通として、運行時刻の正確性と大量輸送がメリットであった。

都市圏へ通勤する働き世代人口が減少した沿線においては、その2つのメリットは要求されなくなっている。

そうなると、粟生線の位置づけを見直して再定義する必要性を感じる。

トカイナカ三木は再定義を模索するきっかけになり得ると考えている。

粟生線自体を観光資源と捉えてみるのはどうか。

ないとう 博史 候補(公明党)

質問1 これまで沿線自治体で取り組んできた粟生線活性化の取り組みについて、どのような評価をされていますか。

 

回答 ある程度評価する。


質問2 神戸電鉄粟生線の存続問題について、現在何が問題で、どのような解決が必要だとお考えですか。

 

回答 神戸電鉄粟生線地域公共交通計画の遂行。


質問3 今後のまちづくりにおける公共交通のあり方、その中での粟生線の位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。

 

回答 三木市の基幹交通として重要な役割。

まつばら 久美子 候補(公明党)

質問1 これまで沿線自治体で取り組んできた粟生線活性化の取り組みについて、どのような評価をされていますか。

 

回答 情報共有や意見交換など、活性化協議会で引き続きされている事、コロナ禍での支援など、高く評価している。


質問2 神戸電鉄粟生線の存続問題について、現在何が問題で、どのような解決が必要だとお考えですか。

 

回答 人口減少や働き方改革などで問題は複合化しているため、多面的に考えないといけない。


質問3 今後のまちづくりにおける公共交通のあり方、その中での粟生線の位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。

 

回答 市民がどのような公共交通を求めているのか、まずはしっかり意見を聞くべき。鉄軌道はまちづくりと連動するため重要なインフラと考える。

岸本 和也 候補(無所属)

質問1 これまで沿線自治体で取り組んできた粟生線活性化の取り組みについて、どのような評価をされていますか。

 

回答 評価できる取り組みもあるため、一定の評価はする。


質問2 神戸電鉄粟生線の存続問題について、現在何が問題で、どのような解決が必要だとお考えですか。

 

回答 三木市の場合は、駅や電車利用を中心とするまちづくりが行えてこなかったこと。

また、無関心な方が多いこと。

無関心なことについて関心を生むのは簡単ではないため、駅を中心としたまちづくりや今

ある施設と駅をどのようにつなぐのかなど公共交通網の理想像を描くことが必要。


質問3 今後のまちづくりにおける公共交通のあり方、その中での粟生線の位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。

 

回答 粟生線を基軸として、市全体の公共交通網を描き直していく必要がある。

その際には公共交通と福祉の線引きはしっかり行って議論していく必要がある。

古田 ひろあき 候補(無所属)

質問1 これまで沿線自治体で取り組んできた粟生線活性化の取り組みについて、どのような評価をされていますか。

 

回答 地道な取組には敬意を表したいが、抜本的に利用者を増加させる取組にはなっていないように思える。


質問2 神戸電鉄粟生線の存続問題について、現在何が問題で、どのような解決が必要だとお考えですか。

 

回答 車社会になっていくときに、駅に駐車場を増やせなかったのが問題である。農村部からの通勤者にとって不便であり、粟生線の利用が敬遠されている。今からでも大規模な駐車場を駅前に作っていくことが必要である。


質問3 今後のまちづくりにおける公共交通のあり方、その中での粟生線の位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。

 

回答 神戸電鉄と神姫バスで神戸方面へ行く客を取り合っている。両者が連携して利用者を増やしていく体制を構築する必要がある。粟生線だけの位置づけを考えるのではなく、公共交通全体をまちづくりの中核に据えなければいけない。

板東 しょうご 候補(日本共産党)

質問1 これまで沿線自治体で取り組んできた粟生線活性化の取り組みについて、どのような評価をされていますか。

 

回答 各自治体の取組について一定の評価をするが、乗降者数の減少に歯止めがかかっていないので、根本的な問題が解決していないように思う。


質問2 神戸電鉄粟生線の存続問題について、現在何が問題で、どのような解決が必要だとお考えですか。

 

回答 乗降者数の減少に歯止めがかかっていない。以前は神戸への通勤者が多くあったが、それが無くなっている。新しいニーズの開拓が必要で、市内移動者が利用しやすい環境づくりが必要と考える。バスと電車を一緒に利用して、市内の施設に買物に行く利用者を増やすなど。

また、三木市ではバス料金の市内均一200円にすることで、バス利用者がふえていることから、神戸電鉄でも、市内均一200円を行って、利用者を増やす。


質問3 今後のまちづくりにおける公共交通のあり方、その中での粟生線の位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。

 

回答 駅を中心とした街づくりが必要で、駅周辺に商業施設や公共施設などの集客施設が必要。神戸電鉄以外のバスやタクシー等公共交通の充実も図りながら、神戸電鉄粟生線の利用者の利便性を高める必要がある。

​小野市議会議員候補

平田 まみ 候補(無所属)

質問1 これまで沿線自治体で取り組んできた粟生線活性化の取り組みについて、どのような評価をされていますか。

 

回答 らんらんバス・らんらんタクシーなどの公共交通サービスとの連携、ひょうご小野産業団地の従業人口増加の取り組みについては評価する。

  

質問2 神戸電鉄粟生線の存続問題について、現在何が問題で、どのような解決が必要だとお考えですか。

 

回答 上記のように評価できる反面、居住地から駅まで、また駅から主要施設までのバスアクセスの利便性が高いとは言えない。らんらんタクシーについては75歳以上の方を対象とした事業であり、鉄道利用者の増加にはつながっていない。公共交通を中心としたまちづくりが課題である。

  

質問3 今後のまちづくりにおける公共交通のあり方、その中での粟生線の位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。

 

回答 小野市・三木市・神戸市、神戸電鉄が連携し、粟生線を基軸としたまちづくりが必要であり、バスやタクシー等の公共交通サービスの維持を図ることも重要である。

きし 真吾 候補(無所属)

質問1 これまで沿線自治体で取り組んできた粟生線活性化の取り組みについて、どのような評価をされていますか。

 

回答 一定の効果はあったと思う。


質問2 神戸電鉄粟生線の存続問題について、現在何が問題で、どのような解決が必要だとお考えですか。

 

回答 問題⇒少子高齢化による過疎化

解決⇒根本的な方法は国がベースを示すべきと思うが、「地方にできることは地方でやる」。取り組むことは多い!!


質問3 今後のまちづくりにおける公共交通のあり方、その中での粟生線の位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。

 

回答 鉄道の存続は必要不可欠。

安達 哲郎 候補(無所属)

質問1 これまで沿線自治体で取り組んできた粟生線活性化の取り組みについて、どのような評価をされていますか。

 

回答 存続の危機が叫ばれる中、存続の為に活動していただきとても感謝しております。


質問2 神戸電鉄粟生線の存続問題について、現在何が問題で、どのような解決が必要だとお考えですか。

 

回答 問題点 時間がかかる、駅近辺の駐車場が少ない、高い。

解決 時間がかかるのは単線なので仕方ない部分があるとは思いますが、その分値段を下げてメリットをもってくるしかない。小野から三宮まで890円のうち、390円を市が補助して、500円にする。その為には市が財源を作らないといけないが、今の予算を見ていると、捻出できる気がします。

案はもっとありますが、書ききれませんのでこれで失礼いたします。


質問3 今後のまちづくりにおける公共交通のあり方、その中での粟生線の位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。

 

回答 私の知っているJR予讃線の下灘駅(愛媛県伊予市)は本当に田舎の乗客者数の少ない液でした。ドラマの撮影でキムタクが来たというのもありますが、海に沈む太陽がキレイということがうわさになり、一気ににぎわいました。

もちろん小野には海がないですが、行きたいと思えるような駅、町作りを同時進行でやらないといけないと思います。駅付近が盛りあがれば雰囲気も明るくなるし、駅を降りてシャッター街だと人は来ません。町づくりと神戸電鉄、セットで考えて、魅力ある街を創造していく必要があると思います。

藤原 あきら 候補(日本共産党)

質問1 これまで沿線自治体で取り組んできた粟生線活性化の取り組みについて、どのような評価をされていますか。

 

回答 昼間の時間帯で便数が増えた(1時間に1本が30分に1本になった)のは評価できる。

イベントで乗客を増やす努力は必要だが、根本的な解決はむずかしい。

  

質問2 神戸電鉄粟生線の存続問題について、現在何が問題で、どのような解決が必要だとお考えですか。

 

回答 駅までの足(アクセス) 田舎は自家用車を使うことが多い。が、駅のそばに駐車場がないか、あっても小野の場合は8台だけ、1回500円、乗ったら100円引き、不便。バスはあちこちに停留所があり、ついバスに行ってしまう。駐車場整備が大切。


質問3 今後のまちづくりにおける公共交通のあり方、その中での粟生線の位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。

 

回答 鉄路の存続を前提にした公共交通のあり方を考えるべき。

大崎 りゅうじ 候補(参政党)

質問1 これまで沿線自治体で取り組んできた粟生線活性化の取り組みについて、どのような評価をされていますか。

 

回答 「乗って残そう」といったスローガンは素晴らしいです。

しかし、地域の衰退がここまでになると抜本的解決策が必要です。どうすれば乗ってもらえるか、です。


質問2 神戸電鉄粟生線の存続問題について、現在何が問題で、どのような解決が必要だとお考えですか。

 

回答 利便性の低さがいちばんの問題です。自動車との競合では勝ち目がなく、自動運転の技術が確立すれば存在意義を問われかねないと思います。


質問3 今後のまちづくりにおける公共交通のあり方、その中での粟生線の位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。

 

回答 地域の公共交通は今後の交通弱者の増加をふまえ、バスとタクシーが主流となるでしょう。その中で粟生線を生かす道は高速鉄道化しかないと思います。駅の統廃合を大胆に行い、ハブ駅の整備(他の公共交通とのリンク、周辺開発)が必要です。そのためには沿線自治体の株式取得やその他資本注入、地域住民の協力などでできることはすべてやるべきです。

河島三奈 候補(無所属)

注)このご回答は投票後日にいただいたもので、後日あらためて公開いたしております。

質問1 これまで沿線自治体で取り組んできた粟生線活性化の取り組みについて、どのような評価をされていますか。

 

回答 この四年の間、私は粟生線活性化協議会の会議を傍聴したり、積極的に活動に参加したり、情報を集めるという行為をあえてしないようにしてきました。自らが積極的に動くことによって、足らずばかりが目につき、本当に市民への情報提供や、行動の裏付けになる情報を目にする機会があるのかないのかを判断できないと感じたからです。

コロナ禍の中で人の行動自体が制限され、イベントも打てない、公共交通の危険さが報道され、個人の車移動が推奨されていた中で、粟生線という鉄軌道運営において本当に必要なものはなにかを考え直そうと思いました。

これまでの取り組みにおいては、地味ながらも継続し、世間からの興味も全くなくなったとは言えないところには、敬意を払います。

皆様の努力も、大いに評価に値すると思っています。それに加えてコロナが終息とはいかずとも、5類に変更されればまだまだもりかえすチャンスはあると感じています。


質問2 神戸電鉄粟生線の存続問題について、現在何が問題で、どのような解決が必要だとお考えですか。

 

回答 問題は終始一貫しての経営上の立て直しが全く進まない事です。

私は、何年も前から、活性化協議会と経営会議は別に設置するべきとのべています。「市民が夢と希望を語り、その思いを実現するべく活動する」活性化協議会と、「専門家や自治体が中心となり、経営を議論する」経営会議の二本立てで「存続させる一択」で進まないと問題は粟生線だけではなく、JRにも波及し、取り返しがつない事態になるのではないかと危惧しています。

経営会議体においては、小野市が声をあげ、発足したはずと理解していましたが、能動的情報収集をするのをやめた私には、とんと聞こえてきません。そしてこれが市民の現実なのだと感じて居います。


質問3 今後のまちづくりにおける公共交通のあり方、その中での粟生線の位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。

 

回答 小野市だけではなく、日本全体で超高齢社会に突入し、「車を運転をする」という行為が危険を伴う世代の人間が増加することによって公共交通の機関はとても重要なものとなります。人が動かなければ経済も動かないのですから。

公共交通においては、ルート、エリア等において、いかに効率的に人を移送させるか、を研究し続けることが必要ですし、そのためには、一定額の公金を投入することに異論はありません。ただその内容や金額も詳細とまではいかないものの、ある程度のエビデンスをもったものを整理することが必要だと考えます。その中で粟生線にフォーカスしますと、現状利用者は大半が近隣の高校に通う学生のためのものになっており、はっきり言って登下校のための手段として特化できるのならば、その可能性も探るべきかもと考えますし、そのためには粟生にいたるまでの橋梁がどれくらいまでもつか、が重要になります。橋梁の修繕や改良にも莫大なコストがかかりますので。

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