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2024年兵庫県知事選挙 公開質問書

神戸電鉄粟生線存続、及び公共交通としての鉄道の在り方について、

兵庫県知事候補者へお考えを聞きました。

福本しげゆき 候補(無所属)

質問1 これまでの、国や兵庫県の公共交通に関する施策についてどのように評価されますか。

 

回答 兵庫県の公共交通に関する施策

○利便性の向上

新しい路線の開設や、既存の路線の見直しにより、利便性が向上し、特に主要な観光地や商業エリアへのアクセス改善が目立。

○持続可能性

環境への配慮として、公共交通の利用促進や、電動バスの導入など、持続可能な移動手段の確保が進められる。

○地域連携

地元自治体や民間との連携が強化され、地域特性に応じた交通サービスの提供が行われている。地域住民のニーズに応じた柔軟な対応が可能になっている。

○利用促進策

 交通系ICカードの普及や割引制度の充実が進められ、利用者の増加に寄与している。

○課題

一方で、利用者の減少や高齢化、資金不足といった課題も残っており、これらの対策が今後の施策において重要なテーマ。

 

質問2 神戸電鉄粟生線が今後も存続していくために、何が問題で、どのような解決策が必要と考えますか。

 

回答 神戸電鉄粟生線の存続に関する問題と解決策。

 

問題点

○利用者数の減少

 地域の人口減少や公共交通の利用意識の低下が影響。

○財政的な厳しさ

 運営コストに対して収入が不足している。

○競争の激化

 自家用車や他の交通手段との競争が厳しい。

 

解決策

○プロモーション活動の強化

 地域住民や観光客への宣伝を行い、利用促進を図る。

○ダイヤの見直し

 利用者のニーズに応じた柔軟なダイヤ設定を行う。

○地域との連携

 地元産業や観光資源と連携し、相互に利益をもたらす施策を展開する。

○運営効率の向上

 コスト削減に向けた運営の見直しや、技術導入を検討する。

 

これらの施策を通じて、持続可能な運営が求められる。

 

質問3 兵庫県知事になった時に実施したい公共交通や神戸電鉄粟生線存続の為の施策として考えていることはありますか。

 

回答 兵庫県知事として実施したい公共交通や神戸電鉄粟生線存続のための施策

 

○利用促進キャンペーン

 地域住民や観光客を対象に、粟生線の利用促進イベントや割引施策を実施。

○地域連携の強化

 他の公共交通機関との連携を強化し、乗り換えが便利な乗車券や共通カードを導入。

○インフラ整備

 駅施設のバリアフリー化や待合スペースの充実を図り、利用者の快適性を向上。

○観光資源の活用

 地元の観光資源を活かした観光列車の運行や、沿線の魅力を発信する情報発信を強化。

○地域住民の参加

 地元住民や企業と連携し、公共交通の利用状況やニーズを調査し、改善策を検討。

○財政支援の確保

 国や自治体からの補助金や助成金を積極的に活用し、財政的な支援を行う。

 

公共交通の充実と地域の活性化を図り、粟生線を存続させることを目指します。

おおさわ芳清 候補(無所属)

質問1 これまでの、国や兵庫県の公共交通に関する施策についてどのように評価されますか。

 

回答 かつて経営危機に陥った粟生線の存続のために、県が調整して、県と沿線3市が5年間・40億円の無利子融資をおこない、三木市・小野市は減収補填や老朽化した車両更新、駅舎の再建などの独自支援も行い、持ちこたえたことは一定の評価ができると考えます。しかし、その後も赤字状態は現在も続いており、「住民の足」を守り、改善するためには、もはや事業者まかせにはできない事態です。関係自治体の努力はもちろん、県がイニシアチブをとり、今後も粟生線の存続、発展のために必要な支援を行うことが必要です。

 

質問2 神戸電鉄粟生線が今後も存続していくために、何が問題で、どのような解決策が必要と考えますか。

 

回答 粟生線の乗客減・経営危機の背景には、政府の失政による少子・高齢化、ローカル線切り捨ての政策があります。また、神戸市をはじめ粟生線の沿線に大規模なニュータウンを建設、90年代までは利用客の増加が続いていましたが、老朽化、人口減、高齢化が顕著になり、自動車への依存度とアクセスの向上、バス路線との関係など、自治体の政策が乗客減に影響を与えてきました。この点でも、国はもとより、自治体の公共交通・「住民足」を守る責任が問われています。

 国に対しては、地域公共交通の確保維持改善のための予算増額と、支援の強化を求めます。また、県がイニシアチブをとり、調整の役割を果たし、県と沿線3市が財政的支援策を実行することです。利用者増対策では、県と関係市と神戸電鉄自身の企業努力の両面で、住民の意見もよく聞いて進めることが重要だと考えます。

 パークアンドライドによる電車の利用者の誘導・促進、自治体の援助による割引制度の拡充、鉄道とバスの待ち時間の改善など、知恵を集めます。

 将来にわたっての粟生線存続、発展では、「上下分離」方式の検討が必要です。

 

質問3 兵庫県知事になった時に実施したい公共交通や神戸電鉄粟生線存続の為の施策として考えていることはありますか。

 

回答 質問2への回答のとおり、国に対しては、地域公共交通の確保維持改善のための予算増額と、支援の強化を求めます。また、県がイニシアチブをとり、調整の役割を果たし、県と沿線3市が財政的支援策を実行することです。

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